【肩こり①】首の付け根が痛む医学的理由 ― 僧帽筋上部の過緊張と姿勢・呼吸・肩甲骨機能の関係
公開日:2025年12月13日|松山市 富久町・しらゆり接骨院
1)なぜ首の付け根(僧帽筋上部)が“固まりやすい”のか
僧帽筋上部(upper trapezius)は、頭部を支持しながら肩甲骨の挙上・上方回旋を担う重要な筋肉です。 この部位は姿勢・呼吸・肩甲骨運動の影響を受けやすい構造で、近年の研究でも 慢性肩こり患者で最も筋活動が上昇しやすい筋であることが示されています。
特に冬は寒冷刺激による交感神経の亢進で筋緊張が高まりやすく、松山市でも首の付け根の痛み・重だるさを訴える方が増加しています。
2)専門的にみる|僧帽筋上部を固める3つの主要因
① 頭部前方位姿勢(Forward Head Posture:FHP)
頭がわずか2〜3cm前方に出るだけでも頸椎への負荷は約2倍に増加するとされ、 僧帽筋上部・肩甲挙筋の筋活動が顕著に上昇します(姿勢研究の多くで報告)。 スマホ・PCの使用が長いほど、持続的な過緊張が蓄積しやすくなります。
② 呼吸の浅さ(胸郭の固定・上部胸式優位)
緊張・ストレス・寒冷環境により呼吸が浅くなると、 肩がすくむ“上部胸式呼吸(apical breathing)”が増えます。 この呼吸パターンは僧帽筋上部・斜角筋・胸鎖乳突筋の過活動を引き起こすことが研究で確認されています。
結果として、首の付け根が常に力んだ状態となり、筋疲労・血流低下を招きます。
③ 肩甲骨の可動不全(Scapular Dyskinesis)
肩甲骨の外転・下方回旋・前傾が強い“巻き肩姿勢”では、 僧帽筋上部のみが過活動し、僧帽筋下部・前鋸筋が機能低下しやすいことが広く報告されています。
肩甲骨が正常に動かないと、僧帽筋上部が代償的に働き続けるため、 ・筋硬結(トリガーポイント) ・神経過敏 ・頭痛や腕の重だるさ へとつながります。
3)今日からできる|僧帽筋上部に“科学的に効果がある”セルフケア
1️⃣ 肩すとんリセット(僧帽筋上部の筋緊張抑制)
① 息を吸いながら肩をギューッとすくめる ② 吐きながら「ストン」と一気に落とす → 交感神経緊張の抑制・表層筋の過活動をリセットするワークとして理学療法でも使用されます。
2️⃣ 耳の後ろ伸ばし(後頭下筋群〜僧帽筋上部の牽引ストレッチ)
① 頭を前に倒す ② 反対側の手で後頭部を軽く押す → 後頭下筋群の緊張が低減し、僧帽筋上部の負担が軽減。 頭痛(緊張型)にも有効性が報告されているストレッチです。
3️⃣ 肩甲骨ゆらし(肩甲帯の協調性改善)
① 肩を回す(前→上→後ろ→下) ② 特に“後ろへ下ろす”を意識 → 肩甲骨の上方回旋機能が回復し、僧帽筋上部の不要な代償が減少します。
※痛みが鋭い・一側だけ続く・しびれを伴う場合、早めに受診して下さい。
4)しらゆり接骨院では“部位別に原因を特定”します
当院では次の項目を組み合わせて評価します:
- 頭部前方位の評価(角度・距離)
- 僧帽筋上部の筋硬結・圧痛点の触診
- 肩甲骨の運動(上方回旋・後傾)の可動性チェック
- 呼吸の質(胸郭の可動・横隔膜の働き)
- 関連する頭痛・しびれの有無
筋肉だけでなく、呼吸・姿勢・関節の動きまで総合的に整え、再発しにくい首肩まわりを作ります。
しらゆり接骨院
松山市富久町