【肩こり③】肩甲骨の内側がズーンと痛む医学的理由 ― 菱形筋・肩甲挙筋の過緊張と「動かない肩甲骨」
公開日:2025年12月16日|松山市 富久町・しらゆり接骨院
1)「肩甲骨の内側が痛む」肩こりの正体
「肩甲骨の内側がズーンと重い」「背中の奥に違和感が残る」「押すと楽だが、すぐ戻る」 こうした症状は、菱形筋・肩甲挙筋といった肩甲骨を安定させる深層筋の持続的緊張と関係しているケースが多く見られます。
これらの筋肉は、肩甲骨を背骨側に保ち、首・背中と腕の動きをつなぐ役割を担っています。 デスクワーク・スマートフォン操作・長時間の運転など、同じ姿勢が続く生活習慣によって、慢性的な負担が蓄積しやすい部位です。
2)専門的にみる|肩甲骨内側がこる3つのメカニズム
① 菱形筋の持続的な伸張ストレス
背中を丸めた姿勢(猫背・前かがみ姿勢)が続くと、肩甲骨は外側へ引き出されやすくなります。 その結果、肩甲骨を内側で支える菱形筋は常に引き伸ばされた状態となり、筋活動が高止まりします。
研究では、こうした状態が続くと筋内の血流が低下し、疲労物質が除去されにくくなることが示されています。 これが「奥に残る重だるさ」「取れにくい痛み」につながると考えられています。
② 肩甲挙筋の使いすぎ(下向き姿勢の影響)
肩甲挙筋は、首の骨(頸椎)と肩甲骨をつなぐ筋肉で、下を向く姿勢が長いほど緊張しやすい特徴があります。
スマホ操作や書類作業では、無意識に首が前へ倒れやすくなります。 この状態が続くと、肩甲挙筋が常に働き続け、首から肩甲骨内側にかけて痛みが集中しやすくなります。
③ 肩甲骨の可動性低下(動かない=循環が悪い)
肩甲骨は本来、腕や体幹の動きに合わせて滑らかに動く構造です。 しかし長時間の同一姿勢や運動不足により動きが制限されると、筋肉のポンプ作用が低下します。
その結果、血流が滞りやすくなり、老廃物が蓄積。 「マッサージ直後は楽だが、すぐ戻る」という状態を繰り返しやすくなります。
3)冬にこの肩こりが増えやすい理由
- 寒さによる防御姿勢で背中が丸まりやすい
- 厚着で肩甲骨の動きが制限されやすい
- 呼吸が浅くなり、背部筋の緊張が高まりやすい
温暖な地域である松山市でも、冬場はこれらの条件が重なり、 「奥に残る」「なかなか取れない肩こり」の訴えが増える傾向があります。
4)今日からできる|肩甲骨内側に働きかけるセルフケア
① 肩甲骨ゆらし運動
両肩をすくめてストンと落とす → 前後にゆっくり10回。 肩甲骨周囲の血流を促し、筋緊張のリセットを狙います。
② 背中ひらきストレッチ(菱形筋)
両腕を前に伸ばして手を組み、背中を丸めて肩甲骨を左右に広げる。 15秒×2回を目安に行います。
③ 首の横倒しストレッチ(肩甲挙筋)
首を横に倒し、反対側の肩を下げる意識で行います。 首〜肩甲骨内側の緊張調整に有効とされています。
※痛みが強い場合、しびれ・左右差が強い場合は無理をせず、早めにご相談ください。
5)しらゆり接骨院での評価の考え方
当院では「肩甲骨の内側の痛み」を、筋肉単体ではなく姿勢・動き・呼吸を含めて評価します。
- 肩甲骨の可動域・左右差
- 首・背中・腕の連動性
- 菱形筋・肩甲挙筋の緊張状態
- 再発につながる生活動作の確認
「なぜ同じ場所が繰り返し痛むのか」 その背景を丁寧に整理し、再発しにくい身体づくりをサポートします。
しらゆり接骨院
松山市富久町